個別指導型が伸びM&Aによる業界再編が進む
学習塾は少子化に伴い、市場が縮小しており、競争が激化しております。上位企業によるM&Aが活発に行われており、徐々に寡占化が進行しております。個別指導型サービスの学習塾は、このような状況の中でも、健闘しており、業績を伸ばす企業も多く見受けられます。
今後も、少子化傾向はさらに進むと予測されるため、縮小する市場を奪うために、大手企業が新規エリアに進出したり、個別指導へ参入したりすることが積極的に行われると考えられます。学習塾の業界も、M&Aがますます活発化すると思われます。
M&A買い手のメリット
- ①事業規模を拡大してスケールメリットが得られる
- ②講師などの専門能力を持った人材を確保できる
- ③進学塾に適した立地を手に入れることができる
M&A売り手のメリット
- ①従業員の雇用の継続を確保できる
- ②大手企業の傘下に入れるために経営が安定する
- ③好調企業は創業者利益を得られ、不振企業は清算を回避できる
学習塾M&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
---|---|---|---|
2010年 | アップ | ベネッセコーポレーション | 資本提携 |
2010年 | フェリックス | 成学 | 事業譲渡 |
2009年 | 東京医進学院 | 明光ネットワークジャパン | 株式譲渡 |
2008年 | 明光ネットワークジャパン | 学研 | 資本参加 |
2008年 | Z会 | 学究社 | 事業譲渡 |
2007年 | 明光ネットワークジャパン | ベネッセコーポレーション | 資本参加 |
学習塾業界では、上記以降もM&Aが続いています。
ポイント
M&A業界動向16「保育園M&A動向」もご覧ください。
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