上位寡占度が未だ低くM&Aの動きが活発
バブル全盛の頃に、ゴルフ場開発への新規参入が相次ぎ、過剰な状況になりました。その反動で、バブル崩壊と共に、大型ゴルフ場が相次いで 破綻して、構造不況の業界となりました。
その後は、投資ファンド等が 財政悪化したゴルフ場を買い取って再生させるというビジネスが活発になりました。ゴルフ熱が盛んな韓国ファンドなども加わって、大型ゴルフ場 のM&Aは、ほぼ完了した感があります。
昨今では、ゴルフ会員権も投資目的から、利用目的に変化しており、手軽 にゴルフを楽しみたい人口が増えていることから、今後は、より手頃な 中小のゴルフ場に対するM&Aが活発になると予測されます。
M&A買い手のメリット
- ①数多くのゴルフ場を傘下に収めてシェアを高められる
- ②事業基盤を安定させて、コスト削減・利益増大が実現する
- ③希少価値のあるゴルフコースを入手することができる
M&A売り手のメリット
- ①従業員の継続雇用が図れる
- ②大手企業の傘下に入るので安心して経営できる
- ③不振企業は清算を回避できる
ゴルフ場M&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
---|---|---|---|
2010年 | 成田ゴルフ倶楽部 コスモスイニシア | アコーディアゴルフ 大和ハウス工業他 | 株式譲渡 資本参加 |
2010年 | 朝日リゾート開発 日本レジデンシャル投資法人 | 西日本ゴルフ開発 アドバンス・レジデンス投資法人 | 事業譲渡 |
2009年 | 川西ゴルフクラブ インボイスRM | ナンノホールディングス | 株式譲渡 |
2008年 | 宮崎小林ゴルフ 宮崎日向ゴルフ等 | GUMI DEVELOPMENT(韓国) | 株式譲渡 |
2008年 | サンランド、石川ゴルフ倶楽部等 東芝不動産 | スポーツ振興(アコーディアゴルフ) | 株式譲渡 |
ゴルフ場業界では、上記以降もM&Aが続いています。
ポイント
M&A業界動向15「学習塾M&A動向」もご覧ください。
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