不動産業界全体が厳しい中で、業界再編が必至
不動産業界は11兆円を超える巨大なマーケットですが、金融危機以降、都心オフィス事業や複合施設事業が低迷して、急激な業績不振に陥って います。
一時的な反動はあっても、長期的には、地価、マンション価格も下落傾向にあり、販売戸数も低下傾向が進む中で、不動産販売業者も苦しい経営を余儀なくされています。
不動産市場全体が冷え込む中で、大手5社も減益となり中堅不動産業者の中には、資金繰りを悪化させて破綻に追い込まれる企業も出ています。 不動産業界もM&Aによる業界再編が進むものと予測されます。
M&A買い手のメリット
- ①事業規模の拡大によりスケールメリットが得られる
- ②エリア拡大や新規分野への進出が図れる
- ③不動産関連の資格を持った人材を確保できる
M&A売り手のメリット
- ①従業員の雇用維持が図れる
- ②大手企業の傘下に入るので安心である
- ③不振企業は清算を回避できる
不動産販売M&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
---|---|---|---|
2009年 | コスモスイニシア | 大和ハウス工業他 | 資本参加 |
2009年 | 日本レジデンシャル投資法人 | アドバンス・レジデンス投資法人 | 新設合併 |
2008年 | インボイスRM | アパマンショップホールディングス | 株式譲渡 |
2008年 | 東芝不動産 | 野村不動産ホールディングス | 株式譲渡 |
不動産販売業界では、上記以降もM&Aが続いています。
ポイント
M&A業界動向14「ゴルフ場M&A動向」もご覧ください。
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