上位寡占度が未だ低くM&Aの動きが活発
ビルメンテナンス業界は、マンション管理会社含めて成長業界であり、市場規模は4兆円を超え、関連サービスまで含めると8兆円規模になると言われています。
ビルメンテナンス会社は、規模のメリットを得やすく、M&Aにより管理件数を増や すことにより、収益の向上を図ることができます。
従来、ビルメンテナンス会社は、不動産会社グループ内の会社が多かったのですが、 経営の効率化を図るために、売却する動きが出てきております。
また、独立系の中小の管理会社も乱立していることから、これから業界再編が加速すると予測されます。 したがって、ビルメンテナンス業界では、益々M&Aが活発になると思われます。
M&A買い手のメリット
- ①規模拡大による収益性の向上が期待できる
- ②ビルメンテナス関連の資格を持った人材を確保できる
- ③シェア向上で競争力を強化することができる
M&A売り手のメリット
- ①従業員の雇用維持を確保できる
- ②大手企業傘下に入るので安心できる
- ③不振企業は清算を回避できる
ビルメンテナンスM&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
---|---|---|---|
2010年 | 東京美装興業 | 経営陣 | MBO |
2010年 | アーバンサービス | 関西電力 | 株式譲渡 |
2010年 | 東都 | リロ・ホールディング | 株式譲渡 |
2009年 | ムサシ管財 | NITTOH | 株式譲渡 |
2008年 | シーズコミュニティ | ライフポート西洋 | 株式譲渡 |
2008年 | ニューシティリングサービス | セコムホームライフ | 株式譲渡 |
2008年 | 伊藤忠アーバンコミュニティ | ジェクール | 株式譲渡 |
ビルメンテナンス業界では、上記以降もM&Aが続いています。
ポイント
M&A業界動向12「運輸・倉庫M&A動向」もご覧ください。
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