業界9

M&A業界動向9|雑貨メーカーM&A動向

経営効率化を求めて、水平・垂直M&Aが進行

雑貨の範疇は極めて広範であり、日用雑貨のみを取り上げても、関係する業界は多岐にわたります。例えば、化粧品、石けん・洗剤、医薬品、紙製品、 家庭用品などが、その代表と思われます。

雑貨製品は、日常生活に密着しているため、販売チャネルもスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ディスカウントストアなど、様々です。

雑貨の商品開発には、健康維持、日常生活における便利さの追求、快適な暮らしに役立つアイデアなど、色々な側面があり、今後も重要な業界であり続けることは確かです。

雑貨業界は、メーカー、卸を含めて、大規模な再編に向けてのM&Aが活発に行われています。小売店のチェーンストア化により取引先が大規模になったことが要因です。

雑貨メーカーは、製造においても、販売においても、 比較的、規模のメリットを享受しやすいため、今後も水平統合および垂直統合を目指したM&Aが積極的に行われると予想されます。

M&A買い手のメリット

  • ①事業規模を拡大してスケールメリットを実現できる
  • ②新たな販売チャネルやブランドを入手できる
  • ③水平統合、垂直統合により経営基盤を安定できる

M&A売り手のメリット

  • ①従業員の安定雇用を継続できる
  • ②大手企業の傘下に入れるので安心である
  • ③不振企業は清算を回避できる

雑貨メーカーM&A動向

年度売り手買い手形態
2010年杭州新花海商貿(中国)伊藤忠商事買収
2010年ベアエッセンシャル(米国)資生堂買収
2010年カイラニ三陽商会共同出資会社
2009年テアトル商事ジーンズメイト事業譲渡

雑貨メーカー業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向10「ホテル・旅館M&A動向」もご覧ください。

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