M&A株式交換・株式移転

株式交換と株式移転の違い
株式交換とは、完全子会社となる会社の株主が保有するすべての株式を 完全親会社となる会社の株式と交換する方法です。ただし、2005年の新会社法以降は、この場合にも合併と同じく対価の柔軟化が認められたので、 金銭等の株式以外の対価によって株式交換を行うことも可能となりました。
株式移転とは、完全子会社となる会社の株主が保有するすべての株式を 新たに設立する完全親会社となる会社の株式と交換する方法です。主に完全親会社として持株会社を設立する場合の手段として活用されます。

株式交換・株式移転のメリット
- 買い手企業は新株を発行すればよいので、資金を使わなくて済む
- 被買収企業の株主の3分の2以上の賛成があれば、少数株主を強制排除できる
- 持株方式による経営統合では合併と異なり、会社が消滅しないので、子会社の許認可等も継続できる
株式交換・株式移転のデメリット
- 買い手企業が上場企業の場合は、1株当たり利益が減少して株価が下がる可能性がある
- 被買収企業の株主が、買い手企業の株主となるために、株主構成が変化する
- 持株方式による経営統合では合併と異なり、会社が一体にならないので、効率化に時間を要する
株式交換・株式移転の手続きのポイント
株式交換の手続きは、合併とほぼ同じです。合併との違いは、債権者保護 手続きが必ずしも必要ではないというらいです。株式移転の手続きもほぼ同じですが反対株主の買取請求権が株主総会決議のあとから開始される 点が異なります。
ポイント
M&A知識7「M&A事業譲渡」もご覧ください。
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