業界22

M&A業界動向22|外食チェーンM&A動向

新規分野への進出などM&Aに熱心

衣食住の中でも、食は生活の基盤であり、飲食店全体では70万店もあり、市場規模も24兆円程度と言われております。しかし、投資金額は比較的小さく、誰でも参入できる産業であるために、新規参入は常に多く、競争は激化しております。

さらに、近年では長引く景気低迷の影響を受け、家計費削減の一環として、外食費を削減する傾向にあり、大手企業も含めて、厳しい経営を強いられているのが実態です。

したがって、牛丼チェーンがラーメンチェーンを買収するなど、本業以外の新たな 分野を取り込む形でのM&Aも活発に行われております。

また、規模拡大による 材料調達などを目的にした水平統合や垂直統合による、様々なM&Aも積極的に行 われています。このような状況は今後も続くと思われ、さらにM&Aが活発になる と予測されます。

M&A買い手のメリット

  • ①水平・垂直統合によりスケールメリットを得られる
  • ②外食業に適した好立地の物件を確保できる
  • ③調理技術を持った人材を確保できる

M&A売り手のメリット

  • ①従業員の雇用を維持することができる
  • ②大手企業の下で経営基盤を安定できる
  • ③好調企業は創業者利益を得、不振企業は清算を回避できる

外食チェーンM&A動向

年度売り手買い手形態
2010年国際フードサービスハーベスト株式譲渡
2009年アートカフェゼンショー事業譲渡
2009年康和食産国際コーポレーション営業譲渡
2008年華屋与兵衛ゼンショー株式譲渡
2008年あきんどスシロー経営陣等MBO

外食チェーン業界 業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向23「通信販売M&A動向」もご覧ください。

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