縮小する市場で生き残るためにM&Aを活用
設備工事市場を広く捉えると、10兆円規模とも言われて、非常に巨大なマーケット になっています。設備工事業者は5万社以上もありますが、既に上位企業の寡占が完了しています。
日本の実態は、少数の大手ゼネコンを頂点に、多数の下請け企業が乱立しているという状況です。公共事業の減少により、業界全体が厳しい状況に置かれています。
一方、住宅業界を見ると、都心部のマンション価格には若干の回復傾向が見られますが、まだ不安定要素も多く、先行きの見通しは不透明になっています。
長期的には人口の現象が続くため、今後も厳しい状況が続くことは確かであり、生き残りをかけたM&A戦略が、さらに活発になると予測されます。
M&A買い手のメリット
- ①事業規模を拡大してスケールメリットが得られる
- ②新規顧客の獲得と受注力の強化が期待できる
- ③技術者の確保により、人材の充実を図れる
M&A売り手のメリット
- ①技術者など従業員の雇用維持が実現する
- ②大手企業の傘下となり事業基盤が安定する
- ③不振企業は清算を回避できる
住宅設備工事M&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
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2009年 | サンウェーブ工業 | 住生活グループ | 株式交換 |
住宅設備工事業界では、上記以降もM&Aが続いています。
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