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M&A業界動向3|スーパーマーケットM&A動向

デフレ傾向で経営格差が拡大しM&Aが進む

2008年末頃から、景気低迷のあおりを受けて、それまで堅調だったスーパーマーケット業界も苦境へと突入しました。日本型GMSディス カウントストア等によるPBを中心とした価格攻勢により、客数、売上 高、荒利益ともに、大幅に低下しています。

大手スーパーマーケットは もちろん、中小のスーパーマーケットも新たな低価格PBを開発して、 さらなる価格競争へ挑む構えです。

昨今では、大手企業による小型店舗の開発やネットスーパーの展開が積極的になされることにより、中小スーパーマーケットを中心に経営格差の開きがより大きくなることが予測されます。当然のことながら、M&Aが、より活発になることは確かです。

M&A買い手のメリット

  • ①事業規模を拡大してスケールメリットが得られる
  • ②ドミナント戦略の充実で経営効率を高められる
  • ③低コストで物件・人材を入手することが可能になる

M&A売り手のメリット

  • ①スケールメリットの恩恵で仕入れ原価が下がる
  • ②良質で知名度のあるPB販売が可能になる
  • ③不振企業は清算を回避できる

スーパーマーケットM&A動向

年度売り手買い手形態
2010年イズミヤ伊藤忠商事資本提携
2009年オオゼキ創業家MBO
2009年イオン三菱商事資本提携
2007年光洋イオン株式譲渡
2007年西友ウォルマート・ストアーズTOB
2006年ヨークベニマルセブン&アイ・ホールディングス株式譲渡

スーパーマーケット業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向4「コンビニエンスストアM&A動向」もご覧ください。

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