業界23

M&A業界動向23|通信販売M&A動向

ネット・モバイル等の取り込みを狙ったM&A

女性の社会進出などの影響により、買い物時間の縮小傾向が続いております。このような状況を受け、通信販売の市場は拡大しています。

ただし、以前は通信販売の中心であったカタログ販売は低下して、インターネット販売が急伸するなど、通信販売手段の世代交代 、着実に進んでおります。また、新しい媒体を武器に、新規参入する企業も多く、市場は活発になってきております。

このような中、今後はクロスメディア化と呼ばれる、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・カタ ログ・インターネット・携帯電話などを組み合わせたトータル的な媒体による通信販売が主流になると考えられております。

そして、クロスメディア化を目指して、M&Aによる機能拡充や規模拡大が積極的に実施されております。このような傾向は、しばらく続くものと考えられます。

M&A買い手のメリット

  • ①新機能を拡充して多様なニーズに対応できる
  • ②新たなブランドや新顧客を獲得できる
  • ③システム開発要員などの技術者を確保できる

M&A売り手のメリット

  • ①資金確保ができ新たな技術を開拓できる
  • ②大手企業の傘下で経営基盤を強化できる
  • ③好調企業は創業者利益を得、不振企業は清算を回避できる

通信販売M&A動向

年度売り手買い手形態
2009年Buy.com楽天買収
2009年ザッポス・ドット・コム米アマゾン・ドット・コム株式交換
2009年セシールフジ・メディア・ホールディングスTOB
2009年オークローンマーケティングNTTドコモ株式譲渡
2009年ソフトクリエイトストリーム事業譲渡
2009年日本インターシステムアイフリークベネッセコーポレーション株式譲渡

通信販売 業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向24「広告代理店M&A動向」もご覧ください。

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