M&Aとは8|合併の意味・手続・メリットとデメリットを簡単にわかりやすく解説

M&Aとは8|合併の意味・手続・メリットとデメリットを簡単にわかりやすく解説

合併の意味

合併とは、複数の会社が一体になる組織再編行為のことです。日本でも昔から使われた手法でなじみが深い方法です。合併には、当事会社がすべて解散して新会社を設立する「新設合併」と、1社が存続して、他の会社が消滅する「吸収合併」があります。

新設合併では、許認可などもすべて取りなおす必要があるなど、手続が煩雑になるため、大半は吸収合併の手法が用いられます。

合併の手続

譲渡会社は事業の全部または重要な一部を譲渡する場合に、また譲受会社は他社の事業の譲受に関して株主総会の特別決議が必要となります。ただし、いわゆる簡易事業譲渡・譲受又は略式事業譲渡・譲受に該当する場合には、株主総会を省略できます。

合併のメリット

合併には、以下のようなメリットがあります。

  1. 会社が完全に一体化されるので、統合効果が高い
  2. 合併対価を株式とすれば、買い手企業は資金を使わなくて済む
  3. 吸収合併では存続会社の許認可等を引き継げる(新設合併では不可)

合併のデメリット

合併には、以下のようなデメリットがあります。

  1. 統合作業を早急に進めなければならないために現場の負担が大きい
  2. 合併対価を株式とすると、合併比率によっては、買い手株主の株式が薄化して下落する恐れがある
  3. 会社が完全に1つになるので、重複した顧客取引がある場合に取引が縮小する恐れがある

お問合わせ

M&Aに関するコンサルティング、研修、講師、費用等の詳細につきましては、下記の「ビジネス法務研修お問合わせフォーム」より、お問合わせください。