M&Aとは5|株式譲渡の意味・手続・メリットとデメリットを簡単にわかりやすく解説
株式譲渡の意味
株式譲渡は、買収される企業の株式を現金で買い取ることによって、経営権を取得する手法です。合併等とは異なり、会社の株主が代わるだけなので、売り手企業もそのまま存続します。手続きが簡単なために、M&Aで最も多く活用される手法です。
株式譲渡の手続
株式譲渡は株式を買い取るだけなので、手続きは簡単です。ただし、公開企業の買取の場合は、相対取引、市場買付、TOBなどの手法に関わるルールが定められているので、注意する必要があります。
株式譲渡のメリット
株式譲渡には、以下のようなメリットがあります。
- 株主総会承認や債権者保護手続きは不要であり、手続が簡単である
- 買収後も買収された企業がそのまま存続するので、許認可や従業員などそのまま引き継げる
- 過半数の株式を取得すれば、一応は会社の支配権を確保することが可能である
株式譲渡のデメリット
株式譲渡には、以下のようなデメリットがあります。
- 買収された企業が存続するためにシナジーを得られにくい
- 簿外債務などを引き継ぐ恐れがある
- 株式が分散している時に、すべての株式を集められないことがある
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