M&Aとは6|第三者割当ての意味・手続・メリットとデメリットを簡単にわかりやすく解説

M&Aとは6|第三者割当ての意味・手続・メリットとデメリットを簡単にわかりやすく解説

第三者割当ての意味

第三者割当ては、特定の第三者に対して株式や新株予約権を割当てるものです。新株予約権とは、一定の条件により、新規発行される株式を買い付ける権利のことです。第三者割当てにより、株式譲渡と同様の効果を得ることができるほか、支配権獲得を目的としない資本提携などにも活用されます。

第三者割当ての手続

この場合、会社法の募集株式・募集新株予約権の発行手続を遵守しなければなりません。また、公開会社か否か、時価に比べて特に有利な価格で発行する有利発行か否か、金銭の払込みを要するか否か等によっても手続が異なりますので、注意が必要です。

第三者割当てのメリット

第三者割当てには、以下のようなメリットがあります。

  1. 公開会社であれば、原則として取締役会で決議すれば発行が可能なので、株主総会の承認がなくても発行できる
  2. 公開会社であっても、基本的にTOBの規制を受けなくて済む
  3. 新株予約権であれば、段階的に資本を払い込むので、業績悪化等の状況変化の場合は買収を中断できる

第三者割当てのデメリット

第三者割当てには、以下のようなデメリットがあります。

  1. 新株発行価格が公正かどうか問題視されやすい
  2. 株式譲渡に比べて、一定の株式保有割合を確保するのに、割高となりがちである

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