業界動向8

M&A業界動向8|食品メーカーM&A動向

市場縮小と製造コスト上昇でM&Aの動きが活発

少子高齢化が進行する日本では、加工食品の市場が縮小しています。 それに加えて、製造コストの上昇や物流コストの上昇が起きており、 景気低迷に伴う価格低下の圧力もかかり、苦しい経営を迫られています。

この状況を打破するためには、規模拡大による経営効率化、バイイングパワーの拡大、新商品開発、海外展開などへの取り組みが不可欠です。

このような経営環境の中で、規模拡大および良質な原材料確保を目指して、M&Aによる業界再編で、コスト削減を図る動きが活発になっています。今後、食の安全性に対する要求が益々高まるにつれ、海外も含めたM&Aが、さらに進行すると考えられます。

M&A買い手のメリット

  • ①規模拡大によりコスト削減が可能になる
  • ②商品ラインの拡充とブランド拡充ができる
  • ③仕入れルート拡大と販路の拡大が見込める

M&A売り手のメリット

  • ①雇用継続ができて待遇改善が期待できる
  • ②大手企業の傘下に入るので経営が安定する
  • ③不振企業は清算を回避できる

食品メーカーM&A動向

年度売り手買い手形態
2010年ハウス食品アサヒ飲料事業譲渡
2009年サントリーホールディングスニチレイ事業譲渡
2009年ホッコクセルフィユ買収
2008年加ト吉日本たばこ産業買収
2007年カルピス味の素買収
2007年ニチロマルハグループ本社合併
2006年メルシャンキリンビールTOB

食品メーカー業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向9|雑貨メーカーM&A動向もご覧ください。

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