業界7

M&A業界動向7|化粧品メーカーM&A動向

魅力的な市場を狙ってM&Aが盛んに実施される

これまで化粧品業界は比較的、景気に左右されにくく、不況に強い業界と言われてきました。しかし、長期化する景気低迷により、さすがに国内 売上・利益が低下してきています。

さらに、国内需要は飽和しているにもかかわらず、富士フィルムやサントリーなどの異業種からの新規参入も相次いで、 競争はさらに激化しています。

このような状況の中で、1つは海外に活路を求める動きが活発になっています。そして、もう1つはM&Aにより、新たなブランドを取り込んだり、 新規分野にスピィーディに進出するなどの動きが目立ちます。

化粧品は他業界から見ると、高収益で魅力的な業界であるため、今後もM&Aによる新規参入や業界再編が、さらに進行すると予測されます。

M&A買い手のメリット

  • ①他業界からの新規参入がスピーディーに実現する
  • ②新たなブランドや販路の開拓ができる
  • ③研究施設や工場などを効率よく入手できる

M&A売り手のメリット

  • ①従業員の雇用を維持することができる
  • ②大手企業の傘下に入り経営基盤を強化できる
  • ③不振企業は清算を回避できる

化粧品メーカーM&A動向

年度売り手買い手形態
2010年ヤマノホールディングス植木商店事業譲渡
2009年ノイエスファンケル株式譲渡
2009年イオナインターナショナルゼリア新薬工業株式譲渡
2009年コネクトサントリー株式譲渡
2009年ハイマックススタイライフ株式譲渡
2008年アルマードセシールス株式譲渡

化粧品業界では、上記以降もM&Aが続いています。

ポイント

M&A業界動向8「食品メーカーM&A動向」もご覧ください。

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