成長業界で上位寡占を狙いM&A戦略を展開
女性の美容・健康に対する関心は非常に強く、最近ではそれに男性需要も取り込んで、エステサロン業界は成長産業となっています。現在のエステサロン業界は5000億円強と言われています。
しかし、まだ上位企業の寡占が 進んでおらず、日本エステティック業加盟企業の数は400社弱にもなります。中小のエステサロンも多いため、コンプライアンスに問題のある企業も含まれており、業界のさらなるルール化が求められている段階です。
今後は、さらに競争が激化することが考えられ、上位寡占に向かって、大手企業を中心としたM&Aが活発化すると予測されます。まだ、業界再編は始まったばかりであり、M&A戦略の策定と実践に成功すれば、中堅企業にも、まだチャンスは残されていると思います。
M&A買い手のメリット
- ①新規エリア開拓が進むと共にスケールメリットを得られる
- ②既存エリアにおいても好立地の物件を確保できる
- ③エステシャン等の技術を持った人材を確保できる
M&A売り手のメリット
- ①従業員の雇用を継続することができる
- ②大手企業の傘下に入るので安定経営ができる
- ③好調企業は創業者メリットを得、不振企業は清算を回避できる
エステサロンM&A動向
年度 | 売り手 | 買い手 | 形態 |
---|---|---|---|
2009年 | ノイエス | ファンケル | 株式譲渡 |
2008年 | ガブルス・ジャパン | レミデュー | 株式譲渡 |
2007年 | ソシエ・ワールド | 日興プリンシパル・インベストメント | 増資引受 |
2007年 | ガブルス・ジャパン | アルテサロンホールディングス | 株式譲渡 |
エステサロン業界では、上記以降もM&Aが続いています。
ポイント
M&A業界動向21「介護サービスM&A動向」もご覧ください。
-
-
M&A業界動向21|介護サービスM&A動向
少ない有望業界だがM&Aによる集約が必至 先進国の中で、最も高年齢化が進んでいる国の1つである日本では、介護事業の市場規模も年々増大しており、2025年には20兆円を超えるともいわれています。 その意 ...
続きを見る
-
-
M&Aは業界動向を踏まえて検討!M&Aが活発な業界一覧
M&Aは業界動向を踏まえて検討 新会社法の施行により、日本においてもM&Aに関する法律体制が、整備されてきております。それゆえ、日本国内におけるM&Aの件数は増加傾 向にあります。特に、最近では大企業 ...
続きを見る